
「備前焼は木の廊下」
と私はよく例える。それは新しい時よりも、長年使い込んでいったものの方が
深い艶と、味が出て
なめらかであたたかな感触が得られる
という点で共通しているからです。
古い物に価値があるのはその理由です
そう、使い込むことが大事なのです。

「備前焼は生涯の伴侶」
とも例えます。焼締である備前焼が他に比べて丈夫なので、
一生もの、末代ものとなるし、
何より同じ焼けの物が二つとないことが 人と同じで、
惚れ込んでしまえば、それでなければいけないと、
まるで結婚でもするかのように選ぶ方もいらっしゃるからです。
誰もが誉める物を持つ喜びはもちろん 自分だけが判る魅力や愛着を感じられるのも 備前焼の特徴ではないでしょうか。
美術品、芸術品もさることながら
身近な雑器、家族として付き合っていくことを お勧めします
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